巴里野郎・シャンソンライブ

シャンソンライヴハウス「巴里野郎」で美味しいお酒とともに素敵な時間をお過ごしください。

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【ラパン・アジル巴里野郎ライヴダイジェスト 1988年11月3日】 こちらでご覧ください。

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巴里野郎が紹介されました

「VISA」1999年11月号

「VISA」1999年11月号

美しいパリの風景画やフランス人形が飾られた店内の明かりが、静かに落ちる。ピンスポットに照らし出された小さなステージには美声が響き渡り、なかば恍惚とした観客の表情が、テーブルランプの灯火に揺れる。京都のみならず、関西屈指の名門シャンソンライブハウス「巴里野郎」で毎夜繰り広げられる光景である。

この店はオーナーの宮本宰完さんが、かつて訪れたパリのシャンソニエ「オー・ラパン・アジル」の雰囲気に感銘を受け、17年前にオープン。以来、関西における新人シャンソン歌手の登竜門として、またベテランシンガーたちのホームグラウンドとしての役割を担ってきた。ちなみに「オー・ラパン・アジル」とはいまも親交があり、互いの出演者たちの往来も活発である。またシャンソンのみならず、さまざまなジャンルの音楽を聴くことができるのも、巴里野郎ならでは。

この夜のゲスト香川有美さんも、ファドから始まり、カンツォーネ、シャンソンと見事な歌声で歌い上げた。その香川さんいわく「東京などでは、ライブを聴き終わって外に出ると、町の喧騒や雑然とした景色に素敵な夜が台なしにされてしまいます。しかし京都では、鴨川の清流や町の景観がどことなく落ち着いたパリの町並みと通じるものがあり、聴き終えて店を出ても、シャンソンの余韻に思う存分ひたることができるのです」。

古都に流れる憂いに満ちたシャンソンの調べに酔いしれる。ある種、贅のきわみである。

「音楽を音楽に」内田朝雄(俳優)

「音楽を音楽に」内田朝雄(俳優)

戦後の、日本の中の荒れた暮らしが、ようやく落ち着いた頃、「唄声酒場」が生まれ、やがて、春を待っていた鳥のような若者達の唄声が日本中に溢れた。敗戦日本国の空が少し明るくなった。

そのうち、テレビ、オーディオの普及につれて、勤め人も商賣をする人も学生も、こんどは老若男女誰でもが、「マイクのこちら側」で唄いたがる時代が来る。夜になると、騒音公害がおこる程の一億総歌手時代は、今も続いて終わる気配はない。これが「カラオケ酒場」だ。

おかげで、素人の歌唱力が大巾に上り、プロの歌手に良いきびしい影響を与えはじめている。こんな風潮のなかで、「なま(生)」の「ほんもの」の歌を聞きたい、聞かせたいという「運動」が今、芽生えている。 「ライブ・ハウス」だ。

小さいが、もう、一つの力になろうとしている。これは、毎夜「ほんもの」の歌手と演奏家を必要とするので、店の飾りにもなるカラオケの機械を最初に設備投資しておけばよいという具合にはいかない。店の客席が満席になっても、ペイできる「しろもの」ではない。そこから経営者の意欲と歌手、演奏家の意欲のあいだに、温かい運動としての暗黙の了解が生まれた。経営者は資産を傾け、借財をし、歌手は「商売」を横におき、潜在的な音楽の客を拡げようという、これは正に、手造りの健全な、文化の底からの音楽運動である。

シャンソンといえば、古いおじさんたちが聞きたがる流行遅れの唄だと思う若者もいるだろうが、それぞれのタイプの唄は、それぞれに生きているのだ。急いで時代のページをめくるように、唄がこんなにはやりすたれするのは、経済大国日本だけではないだろうか。音楽を、消えやすい流行からもう一度音楽に取り戻そうと、若い歌手、演奏家たちは真剣に工夫をしているのだ。

時代の早い流れや、経済に足をとられがちな「聞き手」の私たちも、三味線や新内や義太夫を含めてさまざまな音楽で身のまわりを包み、身のまわりの空気を温めたいと願っている。宮本さんの「巴里野郎」は、そんな夢を見る人の無償の行為だ。

京都で、よくぞ長く続けてきましたね。どうやらこのごろ根着いてきたようですね。何よりです。おめでとう宮本さん、おめでとう、巴里野郎!

「朝日新聞」2001年11月

晩秋の古都・・・シャンソンが似合うライブハウス「巴里野郎」
「3分間のドラマ」演出・藤本統紀子さんも出演

巴里野郎

ろうそくのともる店内、音楽のさかなに酒がある・・・。シャンソンライブをじっくり味わえる「巴里野郎(ぱりやろう)」は四条河原町からほど近い。自らを“小屋主”と名乗る宮本宰完さんは18年来、歌手が実力を発揮でき、お客が心地よく聴ける空間を追求し続けてきた。今や新人の登竜門、ベテランにはホームグラウンドとして愛されている。テレビなどでおなじみの藤本統紀子さんも、ここでデビューし、今も月一回、ステージに立っている。藤本さんは「シャンソンは“3分間のドラマ”と言われるのね。シャンソンの面白いところは、歌手が何かになりきれること。例えば、映画のワンシーンに現れた女優の表情。自分の描いた絵や情景が聴いている人に浮かぶような歌い方をしたいわ。」と話していた                          

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昨日と今日のシャンソン 「サ・ガーズ」大野 修平のひとりごと

ラパン・アジル御一行様との日々〜京都篇〜
巴里野郎でのライヴ映像はこちらです。

歌う! 2007冬号

西川真の関西通信

スタインウェイ M型この「巴里野郎」に置かれているピアノ・ニューヨーク製のスタインウェイ社のピアノは、このお店を代表する音を奏でてくれているのです。

ここにも、もちろんオーナーの宮本氏のこだわりが伺われるのですが。製造されてから70有余年が経つと言われています。普通スタインウェイ社・ベーゼンドルファー社のピアノは他社製のピアノの3倍の期間は使用に耐えうると言われています。そしてそれが90〜100年だと言われています。

そういう意味ではかなり老齢化しているこのピアノですが、なかなか枯れた味や渋みを醸し出していて、その音がシャンソンにはかなりの度合いでうまくフィットしていますね。

老齢化ピアノ特有の、意固地さや融通の効かなさ、もろさがあるにはあるのですが、その奥に隠されたデリケートな音のうねり、高まりを共感を持ちながら引き出していく喜びはひとしおで、若くてただ力だけはあるピアノには到底まねの出来ない、円熟味すら感じることが出来ますね。

このピアノの前に座るときには、いつも気持ちを落ち着けて「どうぞよろしく」と心の中で挨拶をしてから弾くようにしています。そして、どのようなタッチがこのピアノを一番美しく鳴らすことができるのか、と言うことを念じて演奏するようにしています。いやいや、これはどのピアノを弾くときにも思って、また念じていることなのですが、「巴里野郎」のピアノにはその思いが音となって還ってくる確かな感触があるのですね。

楽器には必ず求められる、確かな核の音と、その廻りを囲む響きの部分、そのどちらにも確かな品性と絶妙のバランスがこのピアノにはあると思います。

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